保護具(防じんマスク、保護衣)

「保護具(防じんマスク、保護衣)」とは?│専門用語を簡単に解説!~アスベスト分析用語集~

こんにちは。HAKUTOアスベスト分析センターにて主任分析員を務めております、たっくんです。
今回は、アスベスト除去工事の最前線で働く作業員さんたちの命を守る装備、「保護具(ほごぐ)」について解説します。

工事現場では、宇宙服のような真っ白いスーツに、物々しいマスクをつけた作業員さんを見かけることがあるかもしれません。
「ちょっと大げさじゃない?」なんて思ってはいけません。彼らは目に見えない微細な「死の繊維」の中で戦っているのです。普通のマスクや作業着では、アスベストを防ぐことは絶対にできないのであります。

主任分析員のたっくん

保護具」とは

アスベスト作業における保護具とは、主に「呼吸用保護具(防じんマスク)」「保護衣(作業服)」の2つを指します。
これらは、アスベスト繊維を「吸い込まない」、そして身体や服に「付着させない」ために着用が義務付けられています。

1. 呼吸用保護具(防じんマスク)

最も重要なのがマスクです。市販の不織布マスクやウレタンマスクは、アスベストに対しては無力です(繊維が小さすぎて通り抜けてしまいます)。
必ず、国家検定に合格した「取替え式防じんマスク」を使用しなければなりません。

作業の危険度(レベル)に応じて、使えるマスクのランクが決まっています。

レベル1(吹付けアスベスト除去など)
最も危険性が高いため、「電動ファン付き呼吸用保護具」または「エアラインマスク」(きれいな空気をホースで送るタイプ)が必須です。顔全体を覆う「全面形」が推奨されます。
レベル2・3
「区分RL3」または「区分RL2」以上の防じんマスクを使用します。
※「RL3」とは、捕集効率99.9%以上の最高ランクの性能を持つフィルタのことです。

2. 保護衣(保護服)

身体全体を覆う、フード付きのつなぎ服です。
アスベスト繊維は衣類の繊維の隙間に入り込むと、洗濯してもなかなか落ちません。そのため、アスベスト作業では原則として「使い捨て(ディスポーザブル)」の保護衣を使用します。

特殊な不織布(タイベックなど)で作られており、アスベストを通さず、かつ湿気は逃がすような素材が使われています。作業が終わったら現場で脱いで廃棄し、決して家には持ち帰りません。

正しく着ないと意味がない!

どんなに高性能なマスクでも、顔との間に隙間があれば、そこからアスベストが侵入してしまいます。
そのため、作業員は毎日作業前に「フィットチェック」(手のひらで給気口を塞いで息を吸い、マスクが顔に張り付くか確認すること)を行い、密着性を確認します。
最近では、専用の機器を使って漏れ率を測る「フィットテスト」も義務化が進んでいます。

たっくんの
ワンポイントアドバイス!

  • DIYでの除去は危険!
    「自宅の納屋にアスベストっぽい板があるから、自分で外そう」と考える方がいますが、プロ用の保護具なしで作業するのは自殺行為に等しいですぞ。絶対に専門業者に依頼してくださいね。
  • 足元も忘れずに
    保護具には、靴(安全靴)の上から履く「シューズカバー」も含まれます。靴の裏にアスベストが付いたまま外を歩くと、汚染を広げてしまいますからね。

さらに詳しく知りたい方へ

アスベストの危険性や、安全な工事のルールについては、以下のコラムでも詳しく解説しています。

私たちHAKUTOアスベスト分析センターは、安全な社会環境を作るために、正確なアスベスト分析で貢献しています。ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください!

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