隔離養生

「隔離養生」とは?│専門用語を簡単に解説!~アスベスト分析用語集~

こんにちは。HAKUTOアスベスト分析センターにて主任分析員を務めております、たっくんです。
今回は、アスベスト除去工事において、アスベストを外部に絶対に漏らさないための鉄壁の守り、「隔離養生(かくりようじょう)」について解説します。

工事現場などで、壁や床がビニールシートで覆われているのを見たことはありますか?
アスベストの現場における「養生」は、単に汚れを防ぐためのものではありません。そこはまさに、危険な物質を閉じ込める「完全密室」なのであります。

主任分析員のたっくん

隔離養生」とは

隔離養生とは、飛散性の高いアスベスト(レベル1・2)を除去する際に、作業場所の床・壁・天井をプラスチックシート等で隙間なく二重・三重に覆い、作業空間を外部から完全に遮断(隔離)することを指します。

もし、この隔離が不十分だとどうなるでしょうか?
工事で発生した目に見えないアスベスト繊維が隙間から外へ漏れ出し、近隣住民の方や、養生の外にいる関係者が吸い込んでしまう恐れがあります。
そのため、隔離養生はアスベスト工事において「最も重要で、最も神経を使う工程」と言っても過言ではありません。

どんな時に必要なの?

主に、発じん性(粉じんの飛び散りやすさ)が高い以下の作業で義務付けられています。

  • レベル1の除去
    吹付けアスベストの除去など。
  • レベル2の除去
    配管の保温材や断熱材の除去など。

※レベル3(成形板)の除去では、原則として隔離養生は不要ですが、破砕など粉じんが発生する作業を行う場合は必要になることもあります。

「負圧除じん装置」とのセット運用

隔離養生は、ただシートで覆うだけでは完成しません。
内部の空気をフィルターできれいに浄化して外に出す負圧除じん装置とセットで運用します。

  • 密閉した空間の空気を、機械で吸い出す。
  • 内部の気圧が外部より低くなる(負圧になる)。
  • もしシートに小さな隙間があっても、空気は「外から中へ」流れるため、中のアスベストが外に漏れることはない。

この「隔離」+「負圧」の組み合わせこそが、安全管理の基本なんであります。

安全確認:「スモークテスト」

養生が完了したら、作業を始める前に必ず「スモークテスト」を行います。
発煙管を使って養生内に煙を充満させ、外に煙が漏れ出てこないかを目視でチェックする検査です。
このテストに合格して初めて、実際の除去作業に取り掛かることができます。

たっくんの
ワンポイントアドバイス!

  • セキュリティゾーンの設置
    隔離空間の出入り口には、「セキュリティゾーン」と呼ばれる前室(更衣室やエアシャワー室)が設置されます。作業員はここで防護服を脱ぎ、体に付いたアスベストを落としてから外に出るよう、厳重に管理されているんですよ。
  • 事前の計画が大切
    これだけ大掛かりな装置を作るわけですから、事前の作業計画が非常に重要です。「どこに壁を作るか」「機械をどこに置くか」をしっかりシミュレーションしている業者は、信頼できる業者と言えますぞ。

さらに詳しく知りたい方へ

工法ごとの対策の違いや、アスベストの飛散リスクについては、以下のコラムでも詳しく解説しています。

私たちHAKUTOアスベスト分析センターは、皆様の安全な工事環境作りを、正確な「分析」という形でお手伝いいたします。ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください!

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