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2025.09.08

アスベスト分析の費用はいくら?料金相場と見積もり取得のポイント

「事前調査で分析が必要と言われたけど、費用は一体いくらかかるんだろう?」
「分析会社によって料金が違うみたいだけど、何が基準なの?」

建物の解体やリフォームを進める上で、アスベスト分析が必要になったとき、多くの方が最初に直面するのが「費用」に関する疑問です。分析費用は、工事全体の予算にも影響する重要な要素ですが、その相場や内訳は分かりにくいと感じる方も少なくないでしょう。

安さだけで分析機関を選ぶと、精度が低かったり、報告書が法的な要件を満たしていなかったりと、後から大きなトラブルに発展する可能性も否定できません。

そこでこの記事では、アスベスト分析の専門家として、

  • アスベスト分析の具体的な費用相場
  • 料金の内訳と、価格を左右する要因
  • 「安さ」だけで選ぶことのリスク
  • 正確な見積もりを取得するためのポイント

について、詳しく解説します。この記事を読めば、アスベスト分析の費用に関する全体像が掴め、ご自身の状況に合った、信頼できる分析機関を選ぶための知識が身につきます。

アスベスト分析の費用相場

まず、アスベスト分析の費用は「1検体(サンプル)あたり」で計算されます。

一般的に、法律で定められた事前調査でまず必要となるJIS A 1481-1に基づく定性分析(アスベストの有無を調べる分析)で、1検体あたり15,000円~30,000円(税抜)が市場の相場です。

ちなみに、当HAKUTOアスベスト分析センターの通常価格は1検体あたり13,000円(税抜)となっております。インターネットを活用し、効率的な受付体制を整えることで、質の高い分析を競争力のある価格でご提供できるよう努めております。

分析費用の内訳と価格を左右する4つの要因

なぜ分析機関によって費用に幅があるのでしょうか。その価格を決定づける主な要因を解説します。

要因1分析の種類(定性分析 vs 定量分析)

分析費用を最も大きく左右するのが、分析の種類です。詳しくは別の記事「アスベストの定性・定量分析、どっちを選ぶ?」でも解説していますが、概要は以下の通りです。

  • 定性分析: アスベストの「有無」を調べる、最も基本的で一般的な分析です。事前調査で法律上求められるのは、まずこの定性分析です。
  • 定量分析: アスベストが「何%含まれているか」を調べる、より詳細な分析です。除去した廃棄物の処理方法を決定するなど、特殊な目的で実施されます。

定量分析は、定性分析よりも高度な技術と時間を要するため、費用も高額になる傾向があります。

要因2分析する検体(サンプル)の数

費用は「1検体あたり」で設定されているため、当然ながら分析する検体の数が多ければ多いほど、総額は高くなります。例えば、1検体13,000円の分析を5検体依頼した場合、分析費用は65,000円となります。必要な検体数は、調査対象の建物の規模や、建材の種類によって異なります。

要因3納期(スピード)

分析結果をどのくらいの速さで必要とするかも、価格に影響します。

  • 通常納期: 5営業日~10営業日程度が一般的です。
  • 特急対応: 「3営業日以内」「翌日」といった短納期を希望する場合、「特急料金」が別途加算されるのが通常です。例えば当センターでは、納期3日以内の場合、別途5,300円(税抜)の特急料金をいただいております。

要因4分析機関の技術力と信頼性

分析の「質」も価格に反映されます。経験豊富な分析員が在籍しているか、JIS法に準拠した最新の分析機器を備えているか、行政に提出できる正式な報告書を発行できるか、といった点は、分析機関の信頼性を測る上で重要であり、価格設定の背景にもなっています。

「費用が安い」だけで選ぶことのリスク

見積もりを比較する際、どうしても最も安い価格を提示した業者に目が行きがちです。しかし、アスベスト分析において、安さだけで選ぶことには以下のようなリスクが伴います。

  • リスク1:分析精度が低く、アスベストを見逃す
    経験の浅い分析員や、古い機器を使用している場合、微量のアスベストを見逃す可能性があります。これにより、本来必要だった対策工事が行われず、後から重大な健康被害に繋がる恐れがあります。
  • リスク2:報告書が法的な要件を満たしていない
    行政への提出書類として認められない形式の報告書であったり、記載内容に不備があったりするケースです。これでは、分析費用をかけた意味がなくなってしまいます。
  • リスク3:納期が遅れ、工事全体が遅延する
    「安い」と思って依頼したものの、結果報告が遅々として進まず、後工程である解体・改修工事のスケジュール全体に影響を及ぼすことも少なくありません。

アスベスト分析は、工事全体の安全性と計画を左右する、いわば「土台」となる工程です。目先の数千円を節約した結果、後から数十万円、数百万円の損失や、取り返しのつかない健康被害に繋がる可能性もあるのです。

正確な見積もりを取得するための3つのポイント

  1. 分析したい建材を明確にする: 調査員が採取した、あるいはご自身で採取した建材の種類(スレート、Pタイルなど)を正確に伝えましょう。
  2. 必要な検体数を確認する: 合計で何検体の分析が必要なのかを伝えれば、正確な総額の見積もりが可能です。
  3. 必要な納期を伝える: いつまでに分析結果が必要なのかを明確にすることで、特急料金の有無を含めた、最終的な費用が確定します。

アスベスト分析の費用は、安全と信頼の証です

アスベスト分析の費用は、会社の信頼性やサービスの質を反映する鏡でもあります。後悔しない選択をするために、以下の点を覚えておきましょう。

  • 定性分析の費用相場は、1検体あたり15,000円~30,000円が目安。
  • 費用は「分析の種類」「検体数」「納期」によって変動する。
  • 「安さ」だけで選ばず、分析の精度や報告書の信頼性も重視する。

HAKUTOアスベスト分析センターは、お客様が安心して次のステップに進めるよう、JIS法に準拠した信頼性の高い分析を、適正な価格でご提供します。明確なお見積もりをご希望の方は、お気軽にお問い合わせください。

アスベストの定性分析が必要な時は、当社にご相談ください。
お客様の状況に合わせた最適なご提案をさせていただきます。

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